革命前のロシアの女性といえばどんなイメージ?それはもちろん、農民の娘である。
ロシア人のイメージ
アレクセイ・マズリン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館ギムナジウムの女学生たちも
ギムナジウムの上級女学生のポートレート
写真館「ダニロフ I」、A.バジャノフ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館そして、もちろん豪華な貴族の面々
部屋の中のジナイーダ・ニコラエヴナ・ユスポワ公女
作者不詳/国立宮殿博物館「アルハンゲリスコエ」1900年から1910年にかけての写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
革命後、国ではすべてが変わり、人々の外見も変わった。最初のコムソモール員、プロパガンダは革製品を流行させ、ネップ(新経済政策)時代とアヴァンギャルド芸術はスタイリッシュなドレスや帽子をもたらした。
セックスシンボルとなったのは露骨なエロティシズムを感じさせたリーリャ・ブリック。
リーリャ・ブリック
アレクサンドル・ロトチェンコ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館アジプロ演劇団「シーニャヤ・ブルーザ(青いブラウス)」は才能溢れるプロパガンダ演劇を披露した。画像は幕間劇「メトロポリタン」の衣装をつけた俳優たち。
ネップ時代の女性のポートレート
ミハイル・スモドル/ 「コストマロの過去」1920年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
農業の集団化と産業化が始まったスターリン時代の最盛期、女性はなにより社会に役立つメンバーであることが求められた。そこでこの時代におしゃれな女性はほとんどいなかった。おしゃれに気を使う女性は有害な資本主義的価値観を持つ者とされ、批判されたからである。
目にすることができたのは労働者である
「炭鉱へ!というコムソモールの招集に応じて」、炭鉱「ゴルロフカ」に集まる労働者たち
ゲオルギー・ゼリマ/「リア・ノーヴォスチ」コレクション労働する女性農業者
搾乳する女性たち
レオニード・ショーキン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館女性スポーツ選手たち
プラトークを手にした女性たち。赤の広場での体育パレード
アレクサンドル・ロトチェンコ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館1930年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
第二次世界大戦はロシア人の姿と装いに変化をもたらした。多くの人々が制服に身を包むようになった。
女性狙撃手、リュドミラ・パヴリチェンコ
イワン・シャーギン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館あるいは後方の工場で働いた
軍需工場で働くスタハノフ運動者、A.M. マリャシナ
国立南ウラル歴史博物館そして1945年5月9日、待ちわびた勝利によって人々は解放され、素朴な喜び、散策する人々、海で休暇を楽しむ人々を映した写真が見られるようになる。
クリミアでの休暇
アンドレイ・ノヴィコフ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館1940年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
戦争が終わり、スターリンが亡くなり、フルシチョフの雪解け時代が始まると、ソ連の女性は完全に姿を変えた。
微笑みの時代
溶接工
フセヴォロド・タラセヴィチ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館新たな生活への期待感
集合写真
セミョーン・アニスコフ/ カリーニングラード写真家連盟美への回帰
女優、イリーナ・ムシタコワ
セミョーン・ミーシン=モルゲンシテルン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館1950年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
フルシチョフの雪解け時代は続き、笑顔はますます広がった。おしゃれなメガネや高く持ち上げるようなヘアスタイルが流行した。女性たちの間では派手な更紗のワンピースが流行った。
傘をもつ女性
オリガ・アレクサンドロヴナ・マルティノワ所蔵モデルの登場
全ソ連モデル会館
エヴゲニー・ウムノフ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館美女と言われる女優たちが男性を魅了し、現在カルト映画とされる作品に出演した。
女優、アリサ・フレインドリヒ
オレグ・メルツェディン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館1960年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
ブレジネフ書記長の経済停滞の時代であったが、一般市民の生活は活気に溢れていた。女性たちはスタイリッシュなヘアスタイルにするために時間を割いた。
ソ連宇宙技術展覧会を訪問するワレンチナ・テレシコワ
ヤロスラヴリ国立歴史建築芸術博物館市場で不足していたコートも手に入れることができた。
突撃作業班員であるトロリーバスの運転手
ミハイル・サヴィン/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館そして小さいながらも自分だけの家で生活を楽しむようになった。
お祝いのご馳走
作者不詳/ オリガ・パヴロヴナ・クハリ所蔵1970年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
ゴルバチョフが推し進めたペレストロイカは未来への新たな希望をもたらし、最初に手にした小さな自由はロシアの女性の姿を変えた。装いも外見もより自由で、明るいものになった。
モスクワの美女たち
セルゲイ・ボリソフ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館大きなサングラスはこの時代の特徴的なファッションアイテムである。
女優、ナタリヤ・ベロフヴォスチコフ
アレクサンドル・ステシャノフ/ モスクワ・マルチメディア美術館/ モスクワ写真会館音楽は友となり、最初のロッカーが出現。
学生寮でビートルズを歌う女学生たち、レニングラード
ガリーナ・ピスクノワ所蔵1980年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
ソ連邦崩壊とともに国境が開かれ、ロシアでは西側のものを全面的に取り入れたファッションが大流行し、完全なる自由が訪れた。
モスクワ、1990年 トレーニングを終えたモデルたち
Valery Khristoforov/TASS女性たちはケミカルウォッシュのジーンズやカラフルなレギンス、網タイツなどの存在を知るようになる。
1991年、モスクワ
Peter Turnle/Getty Images売春婦は激動の1990年代とは切っても切れないものである。
1990年代の写真をもっと見るにはこちらからどうぞ。
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