ドストエフスキーはどの星座の下で生まれたのか

　この星座の下で生まれた人は、優れた直観力と洞察力、カリスマ性、決断力と独立心を備えているとされている。その一方で彼らは、狡猾で短気で「毒がある」とも言われている。

　ドストエフスキーの同時代人たちは、回想録の中でこの作家を概してどのように描いていたか？それを次に示そう。

　翻訳者で評論家のアンナ・スヴォーリナは、ドストエフスキーについてこう回想している。「彼の視線は鋭く、すべてを見透かし、魂の奥底まで見抜いているように思われた」

　彼の友人だった作家ワルワーラ・ティモフェーエワは、作家の皮肉だが情熱的でカリスマ性のある人柄について、次のように振り返っている。

　「中途半端ではあり得ない。彼の信じる神を、自分もまったく同じように信じ、すべてにおいてその神に帰依するか、さもなくば、敵や異教徒、異邦人を信じるか、そのどちらかだ！ そうなると、見よ、今や彼の目には邪悪な光が宿り、笑みには毒々しい苦さが滲み、声音は苛立ち、嘲笑的で冷ややかな言葉が口から飛び出す…」

　「…浸み通るようでしかも情熱に満ちた声は、我々の心を奥底まで揺さぶった…。それは私だけではなかった。会場全体が興奮していた。私は覚えている。私の隣に座っていた見知らぬ若者が戦慄し、嘆息したことを。そして、顔を赤らめたり青ざめたりしながら、痙攣するように頭を振り、指を握りしめ、思わず拍手したくなるのをやっと抑えていたことを。そして、ついに万雷のような拍手が鳴り響いたことを…」