14世紀、長期間保存できる食品は非常に重宝された。ビグスは数日ではなく、さらに長い時間置いておくことができ、それによりさらに深みのある味になった。そこでこの料理はポーランドのウラジスラフ・ヤガイロ王が休憩のときに好んで食べ、王を含む狩猟者たちの間で評判を呼んだ。伝統的にはビグスには煮込んだ肉が使われたが、時代が変わり、新たな肉製品が使われるようになった。
ソ連の料理はいつでも最大限にシンプルな作り方を目指したものだった。そこでポーランドのビグスが20世紀の現実に合わせてアレンジされたのである。かつてザワークラウトと新鮮なキャベツを混ぜていたのが、現在は新鮮なキャベツのみ、そして煮込んだ肉を使っていたのが、煮たソーセージで代用するようになったのである。こうしてビグスは簡単で安価なものとなり、軍隊でも作られるようになった。
主婦たちはとりわけビグスが作り置きできるという点を重視していた。食べたあと、残った分を凍らせておくことができたからだ。しかも解凍したときにビグスはその風味を失わないのである。
ソーセージ入りビグス
材料:
作り方:
1.玉ねぎはみじん切りにする。ニンジンはおろし器で薄く切り、中火で炒める。
2.キャベツは細長く切り、玉ねぎとニンジンと混ぜ合わせ、水半カップを加えて、黄金色になるまで蒸し煮にする。
3.ソーセージを茹で、輪切りにし、キャベツの中に入れて、混ぜ合わせる。
4.塩コショウで味を整える。
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