ソ連のホットドッグ、“サシースカ・フ・テステ”(ソーセージ入りパン)はピザ生地またはパイ生地をオーブンで焼いたパンである。フルシチョフがアメリカを訪問した後、人気となった。とうもろこし、大量生産における総合的な技術革新、そしてセルフサービスへの情熱に加え、フルシチョフはアメリカから精肉技術とファストフードのアイデアを取り入れた。こうしたことにより、精肉製品をソ連市民にとってより安価なものにできると考えられていた。
実際、フルシチョフの渡米前、ソ連の料理辞典“おいしくて健康に良い食べ物の本”にソーセージが出てくるのは2回だけで、1つ目はマッシュポテトを添えた焼いたソーセージ、そして2つ目がブリキの缶に入ったソーセージである。わたしの祖父母、両親の世代は1970年代になって、ソーセージをよく食べるようになったが、それでもまだソーセージは高価なものであった。1990年代になって、企業の私有化と小さなテイクアウトショップの登場により、ようやくホットドッグは一般的なものになった。
もちろん、今もクラシカルなホットドッグを買える店はあちこちにある。しかし、子どものために家庭で作るホットドッグはいつでも特別で、店で買うよりヘルシーだとわたしは信じている。ぜひみなさんも一緒に作ってみよう。
作り方:
1. イーストと砂糖を温めた牛乳に入れ、木のスプーンで混ぜ、完全に溶かす。
2. 牛乳に、小麦粉と塩をふるって加える。
3. 卵を加える。
4. 溶かして冷ましたバターを加え、生地にする。
5. ミキサーで生地がなめらかになるまで15分ほどこねる(手でこねる場合はもう少し時間がかかる)。
6. ボウルに生地を入れ、ふきんで覆い、空気の触れない場所(たとえば冷たいオーブンの中など)に1時間半か2時間置き、膨らませる。
7. 生地を取り出す。
8. 生地は、ピザを作る要領で、平たくし、のばす。生地がくっつかないよう、作業台に小麦粉で打粉しておく。
9. のばした生地を、同じ大きさに細長く切る。
10. ソーセージが長すぎる場合は半分に切る。
11. 生地をソーセージに巻きつける。
12. 生地で巻いたソーセージはふきんで覆って、30分ほど置き、さらにふくらませる。オーブンを200℃に予熱する。
13. 卵黄と牛乳を混ぜる(艶出し用)。
14. 柔らかいブラシを使って卵黄をパンの表面に塗る。
15. オーブンの温度を180℃にする。オーブンの底に水を噴き、5分ずらして焼き始めてもよい。そうすると生地を薄く焼くことができる。ソーセージパンを入れ、きれいな焼き色がつくまで30分ほど焼く。
16. 粗熱をとり、召し上がれ!
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