極東に行ったら買いたい食べられるタイガのお土産5つ

Legion Media
 極東ロシアへの旅行から何か食べるものをお土産に持って帰るとしたら何がいいだろう?トナカイの角が入ったハチミツ、それとも「海の」バラのジャム?

 この秋、ウラジオストクで開かれているタイガ(針葉樹林)フェスティヴァルでは「メイド・イン・プリモーリエ(沿海州)」と名付けられた市が立っている。そこでは地元の人々がウスリースクのタイガで取れたものから作られたユニークなお土産品を販売している。その中から、もっとも美味しそうなものを選んでご紹介したい。

1. トナカイの角入りハチミツ

 広大なロシアでもっともハチミツがとれる地域の一つがプリモーリエ(沿海州)地方である。ここには種類の異なる菩提樹が生育し、順番に花を咲かせることから、ハチミツ収穫のシーズンがとても長い。菩提樹以外にも、プリモーリエ地方では、そばの実のハチミツ、花のハチミツ、プロポリス入りのハチミツ、ローヤルゼリー入りのハチミツなども作られている。しかしもっとも変わっているものといえば、若いトナカイの角が入ったハチミツである。角は、成長の目覚ましい時期に切ったものが使われている。これは、トナカイの血がついた、まだ骨化していない軟骨の角である。春にこの角の中には微量元素、体内を刺激する活性化物質やホルモンが蓄積される。

2. 松ぼっくり

 極東南部に生育する松を学者らは「チョウセンマツ」、「チョウセンゴヨウ」と呼ぶ。高さ50メートルまで伸び、幹は直径2メートルに達し、500年、あるいはそれ以上生きる。地元の松の実は柔らかくてとてもおいしく、カロリーが豊富で、微量元素が多く含まれる。生でもサラダやデザートに入れても食べられ、また浸酒も作られる。秋にもっともよく収穫される。

3. マタタビ

 9月の半ば、プリモーリエではマタタビのシーズンが始まる。マタタビはパイナップルのような酸味と微かな香りを持つみずみずしいフルーツである。キウイに少し似ているが、マタタビはもう少し小さめ。しかし、ビタミンCの含有量はマタタビ1つでキウイ34個分に相当する。マタタビは、ジャムやピュレー、シャーベット、コンポート、モルス、ワインなどを作るのに使われるほか、もちろんそのままでも食べられる。

4. 「海の」バラのジャム

 「海の」バラは、そのビタミンCの豊富さからロシアのスーパーフードと呼ばれる。このヒダのあるバラは、極東の海岸に自然に生育していることから、「海の」と名付けられている。この「海の」バラからはサプリメントやおいしいジャムが作られる。この「海の」バラのジャムが1瓶あれば、寒い冬の夜に心を温めてくれるに違いない。

5. 野生有用植物と海棲爬虫類のシロップ

 極東では草、キノコ、海産物を使って、免疫を高めるシロップやバルサム酒が製造されてきた。1987年に「リモンニク」という企業が設立され、高麗人参、ウコギ、キクイモ、カバノアナタケ、そしてもちろん、チョウセンゴミシなどのバルサム酒が販売されている。またトナカイの角やウニも使われている。

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