アレクセイ・シドロフさんが描いたニューイヤーカード。カードの下に「ジェド・ワレリー(ワレリーじいさん)に捧ぐ」と書かれている。
Svetlana Mitina/Sputnikアムール州マルコヴォ村出身の年金受給者、ワレリー・メリニコフさんは10年にわたり、ホムチナ川の上に巨大なニューイヤーカードを描きつづけていた。
その氷上のメッセージカードは地元の住民の間で人気があり、観光客がわざわざこれをバックに写真を撮りにここに来るほどであった。2019年にはなんと国際宇宙ステーションからも撮影された。
メリニコフさんは、髄膜炎を患い、聴力を失いつつも、2020年の末に新たなニューイヤーカードを描こうとしていたのだが、10月30日に新型コロナウイルスにより息を引き取った。
ワレリー・メリニコフさん
「アムールスカヤ・プラヴダ」紙 そこで地元住民たちは彼の伝統を引き継ごうと、ブラゴヴェシェンスクの彫刻家、アレクセイ・シドロフさんに、彼の代わりにカードを描いて欲しいと依頼した。シドロフさんはこの申し出を快諾し、メリニコフさんをモデルにした手にシャベルを持ったジェド・モロース(酷寒じいさん=ロシア版サンタクロース)を描いた。その絵には、「ジェド・ワレリー(ワレリーじいさん)に捧ぐ」という言葉が添えられている。
村の住民たちは、新年にメリニコフさんの作品を記念してイベントを行うことにしている。「わたしたちは再びこの日を祝い、ホムチナ川のガーランドに火を灯す。わたしたちの画家ワレリーにもきっと見えるだろう」とイベントの企画者は話している。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。