プロジェクトの名称は、「化学からやってきたスーパーヒーロー、ロシアの科学者の社会実験」。
写真と動画は一般公開されており、すでにネットで注目されている。プロジェクトの関係者であるロシアの物理学者、エンジニア、数学者、分子生物学者は、交流サイト(SNS)でたくさんシェアされていることを誇りに思っている。
また、このプロジェクトには、俳優や事業革新のエキスパートもいる。
「芸術科学」団体は5年前にロシアに登場した。最初にモスクワのショッピングモールで小さなショーを行った。今では中央のテレビ局、科学フェスティバル、会社、チームビルディングなどにも招待されている。「ガスプロム」、「フォルクスワーゲン」、「アウディ」といった大手企業から呼ばれたり、中国とイタリアのツアーに行ったりもしている。
芸術科学のニコライ・ノヴォショロフ代表はこう話す。「洗剤や冬の靴の試験、パスハ(復活祭)の卵のライフハック、極低温ショー、分子料理といった科学と特殊効果の組み合わせは、世間でとても需要があることがわかった。今日、マーケティング関係者は本物の学者よりもはるかに大きな影響力を持っている。スーパーヒーローという世界の子どものための化学と化学元素の擬人化をやってみることにした。小さい頃から科学は楽しいものなんだと理解してもらえる」ノヴォショロフ代表によると、写真プロジェクトで重要なのは、加工しないこと。「石油」のイメージでは”手中の炎”を使っている。「液体窒素」の写真では、本物の液体窒素10リットルをあびている。プロジェクトの関係者によると、メイクアップアーティスト選びには苦労したという。モスクワの一流メイクアップアーティスト20人のうち、化学物質の性質を深く理解し、描写できたのは4人のみだった。
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