暑いときに氷河を夢見ない都会っ子などいるだろうか?サハ共和国(ヤクーチア)に人々はヤクーツク(首都)から100㍍のところ位置する氷河、ブルースにやってくる。
ブルースはヤクート語で「氷河」を意味する。ここは非常にユニークな場所である。地下水が流れ出していて淡水で形成される層状の氷のシート状の塊を見ることができる。夏でも氷河が融けることはない。
「やはり暑い日に氷の上に数秒でも座っていられるのは最高」。あるツーリストはSNSにこう綴っている。
夏はこの場所では本当に美しい景色が広がる。想像してみてほしい。30℃の気温(ヤクーチアの夏は短いが、暑い)の中、緑の草原、生い茂る松林に白い氷河が見える景色を。
暑いときにはブルースの上の層が少し溶けて、そうすると氷河全体に曲がりくねったトンネルができる。
ここには毎日大量のツーリストがやってきて、冬にはスケート、夏には自然の中でバーベキューを楽しむ。
またブルースは写真撮影をするのに理想的な場所である。
中にはかなりホットな写真を撮る人もいて、なぜ氷河がいまも融けずにいるのか分からないほどだ。
氷上の温度はもっとも暑い日でも6℃以上にはならない。
しかしヤクーツクの人々は寒さを恐れない。冬、地域ではマイナス70℃まで気温が下がることもある。そこで地元の人々の間では、冬の間は外にいるよりも、冷蔵庫の中に入った方が暖かいというジョークがあるほどだ。
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