2021年の初頭、25歳のクセニアさんはサンクトペテルブルクに住み、モーションデザイナーとして働き、旅行するのを夢見ていた。しかし6月にキャンピングカーを購入し、愛犬のバスチとともにロシアをめぐる旅に出発した。
@kseniaminerva Ответ пользователю @gopkouyre отвечу в комментариях под этим видео 🤍
♬ Jingle Bell Rock - Bobby Helms
食事は、ガスバーナーを使って調理し、キャンピングカーかテントで眠り、ガソリンスタンドで水を補給し、電子機器は太陽光で充電し、ヘアアイロンを小さな発電機に繋いで髪をまっすぐにしたりもしている。
@kseniaminerva обрыв с выстой два километра под моими ногами
♬ Smells Like Teen Spirit - Malia J
彼女はタイガ、極北、南ロシアを旅し、山や森、ときには無人島などに滞在する。そしてもちろん、この美しさをフォロワーたちに紹介しているのである。また自然の中で生活することの困難について、ソーシャルメディアで語っている。
@kseniaminerva закроем вопрос ❤️🩹 никогда не дам ему сухой корм!
♬ Home - Edward Sharpe & The Magnetic Zeros
スヴェトラーナさんはおそらく、中央ロシアについてもっとも詳しい人物であろう。モスクワ出身のブロガー、スヴェトラーナさんは、モスクワやモスクワ郊外、その他の近隣都市の古代の教会や修道院、建物、面白いアート空間などを撮影し、それについて説明している。
霧に包まれた果てしない草原を背景にした木造家屋、黄金の秋の落ち葉、黄金の丸屋根の向こうに見える酷寒の夜明け・・・、すべてがロシアに行きたい気持ちにさせる。あるいは旅には行けなくても、いいね!を押したくなる。
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2018年、アンナさんは偶然、ニコライ2世時代の銀貨を手に入れた。それから貨幣学に夢中になり、続けて歴史やロシア建築にも関心を持つようになった。彼女はコインの収集を始め、歴史を学び、ロシア中の古い屋敷や教会を周り、ブログで紹介している。
「旅行というのは、小さな人生のようなもの。沼や草原や山間を自動車で数千キロ走り、ガソリンスタンドで朝のコーヒーを飲み、霧の中の朝日を見て、面白い出会いを経験し、地元の人々から話を聞き、野生の動物と遭遇し、そんないろいろなことがあるのです」とアンナさんは書いている。
ブログの中ではとくに、消滅しつつある建築物に注意を向けている。カリーニングラードからウラジオストクに至るまでの間に、数千もの建物が消えていっているという。
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アレクセイさんはヤロスラヴリ生まれ。子どもの頃から写真が好きで、街の風景を撮影していた。2014年にソチ五輪に行き、そこで仕事を紹介され、ソチに残ることにしたという。
アレクセイさんは繰り返し、カフカスが大好きだと話しており、ブログに投稿している写真や話の大部分がカフカスに関するものとなっている。とはいえ、もちろんそれ以外にも、カムチャツカ、クリミア、バイカル、クリル諸島、サハリンなど、ロシアの遠く離れた場所からも素晴らしい写真を投稿している。
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コロナ禍で国外旅行に行けないことから、アルチョムさんはロシアを深く知るために旅行に出た。
半年前、アルチョムさんはインスタグラムで、モスクワとモスクワ近郊の興味深い場所を紹介するようになった。それが木造家屋やフランス様式の城、灯台、非常に美しい屋敷などがあるもっとも快適でもっとも雰囲気ある場所を集めたブログとなった。
「日常生活というのは、湿原のように続いていくものです。仕事、学校、家、いろいろな問題を解決していく中で、あるとき、ずっと同じようなシナリオで生きていて、新鮮な印象なんてほとんどないことに気づきます。(中略)ロシアを旅して、それをブログに綴ることは、わたしにとって、インスピレーションやモチベーションを得ることであり、生きる意味であり、最高の気分を味あわせてくれるものでもあるのです」。
2021年の夏の最初の日、ヴラドさんは必要な機器をバッグに詰め、自転車にまたがり、ニジニ・ノヴゴロドからウラジオストクまで、1万3000キロの旅に出発した。
29歳のヴラドさんは、この旅行で、ロシアの草原でラクダに出会ったり、熱水泉の錆びた水の中で泳いだり、アルタイ地方の山にテントを張って生活をしたりする様子をドラマのように撮影し、人々に公開している。
「これは自分と向き合う旅です。このような道を進むのには代償が必要です。旅に出る前にわたしは自分を繋いでいたすべての錨を外しました。仕事を辞め、彼女と別れ、部屋を出て、必要のないものを売りました。しかし、わたしが進む道で出会うのはいい人ばかりです。自分を取り巻く世界というのは、自分自身を映し出す鏡のようなものなのです」とヴラドさんは書いている。
イリヤさんは、休暇に出かけることができず、故郷のサンクトペテルブルクにずっといたことがあった。そのとき、なんとか楽しもうと毎晩のように街を散策したのだそうだ。
そして現在、ヴォスクレセンスキーさんは、ロシア全土を旅し、訪れた先で、写真を撮影するだけでなく、長編のドキュメンタリーフィルムを製作している。これまでに、アルタイの湖や滝、カムチャツカの火山、ペルミ地方のおとぎ話のような冬の森など多くの興味深い場所で撮影を行なっている。
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