これはスナ川にある高さ10メートルの滝で、カレリアでもっとも有名なものである。この滝については、「山にダイアモンドが降る」と、18世紀のロシアの有名な詩人、ガヴリイル・デルジャヴィンが詠んでいる。
この滝の名前はフィンランド語の「kiivas」(力強い、勢いのある)から来ていると考えられている。写真を見ても、この分岐した激しい水流は感銘深い。滝は冬でも凍らず、雪の積もった崖の間を美しく流れ落ちる。
シホテ・アリン山脈のシコトヴォ高原にあるこの滝は高さわずか13〜15メートルだが、その水流は高原の岩に美しく囲まれ、極東でもっとも美しい滝の一つとされている。
高さおよそ60メートルのこの滝はカバルダ・バルカル共和国にあるゲドムィシ川の渓谷に位置している。多くの水流に分かれており、「70の流れ」、「皇帝の王冠」という異名が付けられている。水源は、山の上に湧く泉である。
カフカスのチェゲムスコエ峡谷のチェゲム川に高さ25〜60メートルの3つの滝がある。それらの滝はカバルダ・バルカル共和国を代表する見どころの一つ。自然の奇跡の近くに居住区と道路があり、そばにはホテルもあり、ここには観光客も多い。
ボリショイ・チュルチンスキー滝またはウチャル滝は、アルタイ山脈でもっとも新しい滝の一つで、200年ほど前に、地震によってできたと考えられている。しかし、人が入れるようになったのは最近で、ソ連でスポーツツーリズムや山岳ツーリズムが流行った1970年代にのことである。
滝はチュルチャ川にあり、高さは160メートル。力強い水流で、巨礫の真ん中に落ちていく。滝の名前は、アルタイ語の方言で、「飛ぶ」、あるいは「近づきがたい」と訳される。
ロシアの口承叙事詩の英雄の名前がついた滝はクリル諸島(北方四島)のイトゥルプ島(択捉島)にある。高さは141メートルに達し、デモン火山からそのまま海に流れ込んでいる。滝までたどり着くことは困難なため、海側からしか見ることが出来ない。研究者らは、滝が落下しているところには、体にくっついた小型の甲殻類を淡水で洗おうとコククジラが泳いでくる。
フィシュチンスキー、あるいはプシェフスキー滝は、山の氷河を水源とし、カフカスのフィシト山とプシェハ・スー山の2つの頂上の間にある峡谷から始まっている(そこで2つの山の名前が付けられている)。
滝はアディゲ共和国にあり、3つの大きな水流でできており、1つは高さ190メートル、残りの2つは高さおよそ160メートルから流れている。特に、氷河が溶ける春には水の流れが力強く、夏にはほぼ乾燥し、細い流れになることから、勇敢な観光客たちがここに立つ。
滝はシベリアの真ん中、クラスノヤルスク地方とイルクーツク州の境界にある。東サヤンの到達困難なこの場所は、トファラリヤと呼ばれている。水は、キンゼリュクの山の湖からキンゼリュク川に流れ込んでいる。
滝の名前はハカス語で、「宝石のような」という意味を持つ。滝の高さは328メートル、およそ90メートルを空中落下する。研究者グループが初めてこの滝を調査を行ったのは1989年のことである。
北オセチア共和国の山の中にあるこの滝は、「ボリショイ・ゼイゲランスキー」という名でも知られる。オセチア語で「雪崩が落ちる場所」という意味を持つ。
滝の高さは2016年に行われた最近の調査で648メートル。ヨーロッパでもっとも高い(ロシアで2番目に高い)滝とされている。
水源となっている氷河が溶ける7月と8月にもっとも水流が力強い。冬には水が凍り、枝分かれした凍った小川が美しい蜘蛛の巣のように、山の峡谷に広がっている。
ロシアでもっとも到達困難な場所の一つであるプトラナ台地には、ロシアでもっとも数多く滝が存在する。それらの滝はほとんど調査されていない。というのも、台地に行くこと自体が困難であり、そこから峡谷に入るのは、経験豊かなツーリストや研究者でも不可能に近いからである。ここには勢いよく落下する大きな滝もあれば、細くとも高い場所からキャニオンに沿って流れ落ちるものもある。
プトラナ台地の真ん中には、ロシア最大(もしかするとアジア最大)の滝、タリニコフスキー滝が隠れている。滝が開かれたのは1970年代で、計算によれば、480メートルから700メートルに達する。(比較のために書くと、世界でもっとも高い滝はベネズエラのアンへルの滝で、1000メートルほど)。
滝は季節によってそれぞれの特徴があり、流れているのは、高原の雪が溶ける春と初夏の数ヶ月で、それ以降は乾燥する。
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