モスクワではカーシェアリングがとても盛んであるが、それでも市中心部を移動するには公共交通機関を利用する方が賢い。この町のことをよく知らないのなら駐車場所を探すのにも苦労するだろうし、見つかったとしても多くは有料である。さらに中心部では、多くの通りが一方通行であったり、速度制限があったり、バス専用ゾーンであったりする。
しかし、公共交通機関なら「トロイカ」カード(乗車カードでお金をチャージして使う)があれば乗ることができるし、地下鉄、バス、路面電車、MCCなどなんにでも有効である。(使い方についてはこちらから)
モスクワではもはやこんなことは誰もしない!タクシーが必要なときには、スマホのアプリを使って呼ぶ(どうすれば良いかはこちらから)、ロシア語が話せるなら、電話で時間を指定して呼ぶことができるし、滞在しているホテルで頼むこともできる。
もちろん、駅や空港にはタクシーが停車しており、それを使うこともできるが、アプリを使うと目的地までの道順や料金もあらかじめ確かめることができる。
赤の広場で写真を撮ることはできるが、レーニン廟の中ではカメラやスマホを取り出すことは禁じられている。守衛はあなたの一挙手一投足を見ているのである!仮にうまくやりおおせたと思っても、外に出ると守衛に追いかけられ、罰金を取られる。そして次はよく考え直そうと思うだろう。
ロシア人はバーベキューが大好きで、暖かいシーズンにはもっとも人気の娯楽の一つである。しかしモスクワ郊外で、バーベキューしてもよいことになっている公園や施設は限られている。そして街のほとんどの地区ではバーベキューは禁止されている。この罰則を違反した場合には、5000ルーブル(およそ6000円)の罰金が課される。
モスクワではどんな公園でも自転車をレンタルすることができるが、ツァリツィノ自然博物館保護区だけは例外である。ツァリツィノでは、下の池の周り(長さ4.5キロ)は自転車に乗ることができるが、歴史ある部分(宮殿があるところ)は徒歩でしか周ることができない。
モスクワでは長距離を移動しなければならないため、市民たちは常にあたふたと日常生活を送っている。人々は皆、いつでも駆け足で移動していて、人混みに漂っているため、観光客もまたその行動スピードを上げなくてはならない。エスカレーターでは右側に立たなければならない。左側は急いでエスカレーターを駆け上がる(駆け降りる)人のために空けておく必要があるからだ。
人の流れにとどまるためには、地下鉄のウェブサイトかアプリで前もってルートを調べておくか、列車の中のインタラクティブ・デジタル板を使ってチェックしておく必要がある。
ステレオタイプに反して、モスクワはロシアの他の地域と同様、親切でやさしい人々が多く、英語を話す人もたくさんいる。とはいえ、正確な住所に辿り着くためには地図アプリは絶対的に必要である。まず、モスクワに住む市民もホテルや博物館、通りの名前をすべて知っているわけではない。次に、モスクワではあらゆる建物が絶えず修復されたり、建設されたりしているため、通りがかりの人に訊くよりも、ナビを見たほうが確実性が高い。
もしアプリが使えないという状況の場合は、ツーリスト・インフォメーション・センターに問い合わせるとよい(センターは、ザリャージエ公園、空港、ノーザン・リヴァー・ステーションなど多くの場所にある)。
ボリショイ劇場本館で観劇したい(特に「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」など人気の演目を見たい)ときは、チケットが売り出されると同時に―つまり自分が観劇したい日の数種間前にチケットを購入しなければならない。チケットは劇場のウェブサイトかチケット窓口でしか買えない。
モスクワは安全な街ではあるが、アルコールやタバコを買うとき(あなたが若く見られる場合は特に)、身分証明書として、パスポートの提示を求められることがある。またときに警官に呼び止められ、書類の提示を要求されることもある。そして、ボリショイ劇場のチケットを買うのにも必要となる!
モスクワには見るべきものがたくさんあり、興味深い場所をすべて見るには1週間ではとても足りない。もしそれでも短時間でモスクワ訪問を試みると、もう一度来なくてはいけないことを実感することになるのは間違いない!
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