ロシアを鉄道旅したいが、道中をどう過ごせば良いのやら・・・そんなアナタに、読者からの助言をご紹介しよう。
列車の中というのは、社交的な人々が最も集まりやすい場所なのではないか、とさえ思える。多くの読者から、列車内のお隣さんたちとのお喋りなど、喜んで何らかの交流を持ちたいという回答が寄せられた。チェスなどのテーブルゲームを提案した方もいれば、何日間もお喋りを続ければ良いという方もいた。
ヴァレンティーナさんの回答:
「乗客とコミュニケーションしたい。車両の全員にあいさつし、沢山の面白い話や人生模様を聞き、本を読み、クロスワードを解き、インターネットと距離を置いて休息したい」
エカテリーナさんの回答:
「私がモスクワ行きの列車に乗った時、出発前から女性に話しかけられた。不思議なことに、いくら会話しても全然疲れず、楽しかった」。
スヴェトラーナさんの回答:
「イルクーツクまでの5日間でセーターを編み上げ、紡錘を紡いだ。1日のうちに友達ができ、彼女とはもう5年の付き合い」
ヴェロニーカさんの回答:
「私も同様の経験があって、モスクワからハバロフスクへの道中でテーブルクロスを編み上げた」。
車窓から自然を眺めるというのが、多くの人が連想するロシアの列車旅の過ごし方だ。
エレーナさんの回答:
「あんなに美しい光景が広がっているのだから、インターネットなんて必要ないでしょう」
アリーサさんの回答:
「紅茶を飲んで、変わりゆく風景を車窓から眺め、夕日を見送る」
ユーリーさんの回想:
「1986年にウラジオストクからオレンブルグまで、9日かけて列車を乗り継いだ。しんどい道中だったが、母なるロシアを見られたのは良かった。サヤン、バイカル、シベリアのタイガなどなど、素晴らしかった!」
別のユーリーさんの回答:
「車窓からの風景は全てを補って余りある。色々と考えさせ、思い出させ、7日にわたって豊かな感傷を与えてくれた」。
街の生活では後回しにしていた読書のためにも、車中は絶好の場所だ。本は他の乗客との話題にもなる。
アリーナさんの回答:
「本を読み、新作を書き、紅茶を飲みながら音楽を聴きます。車窓から風景を眺めつつ、色々と考えます」
ダリヤさんの回答:
「他の人と同様、本を読んだり、車窓から外を見たり、人生に思いをはせて、思いついたことを日記にメモしたり。もちろん、他の乗客との会話も!」。
スヴェトラーナさんの回想:
「2010年にウラジオストクからクルガンへ5日の旅をした。友人のナターシャは歌が上手く、車内でみんなが彼女に合わせて歌った。それが私たちの夕方の日課となり、素晴らしい体験だった」
タチヤナさんの回想:
「ある時、コンパートメントで出会った女性のおかげで、2日半の行程がたった1日のように過ぎた…最初は2人で小声で歌っていたけど、聴いていた人達に頼まれて、ドアも解放して大きな声で歌うようになった。楽しく過ごして、あっという間に到着した!」
途中停車駅があるなら、そこで記念写真を撮ることもあるだろう。
アンドレイさんの回答:
「オムスクでは鉄道員像と写真におさまり、クラスノヤルスクでは駅舎を鑑賞し、スリュジャンカ駅で降りてトゥンカを訪ねる!」
ダリヤさんの提案:
「その後、旅行の写真をフォルダ毎に整理しよう」。
アリーサさんの回答:
「列車に揺られながらたっぷり寝て、街で溜めたストレスを解放。停車駅ごとに降りて、その土地なら自分はどう暮らしただろうかと想像する。時間がなくて手を付けられなかった趣味に没頭し、旅の終わりには絵なりマフラーなりを完成させる。色々想像していたら、チケット代金を調べたくなってきたなあ」
オリガさんの回答:
「ある時とても疲れていて、気がついたら列車のコンパートメントにいた。下段の真っ白なベッド、本、夫と息子も一緒、ガタンゴトンと響く音、最高。もう何年も経ったけど、あの幸福感はいつまでも忘れない」。
エレーナさんのメッセージ:
「待っているのは素晴らしい日々!!!余計な事を考える必要も無し!!!どこへも急ぐ必要も無いし、遅刻する心配も無い!!!目が覚めて、食事して、車窓を眺めて、おしゃべりして、読書して、編み物をして、クロスワードを解いて、昼寝して、停車駅で新鮮な空気を吸って、等など。人間の想像力には限りが無い!!!良い旅を!!!」。
さあ、あなたなら、道中をどう過ごすだろうか?
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。