歴史的には、このスープは作った人にちなんで、セリャーンカ(selyanka)と呼ばれていた。ロシア語で「セリャーニン(selyanin)」は村人を表し、セリャーンカは「村人の食事」、「村人のシチュー」を意味した。しかしながら100年以上経った今、「セリャーニン(selyanin)」という単語は我々の言語から消えてしまった。このスープが通常かなり塩辛かったので、塩を意味する「sol」という単語にちなんで、一文字だけ変えて、ソリャンカ(solyanka)と言われるようになった。
ソリャンカはロシアのスープの一種で、濃厚なブイヨンに、キュウリ、キャベツ、トマトをはじめ様々な野菜の塩漬けを混ぜている。ブイヨンは肉、または魚、時にはマッシュルームベースがある。伝統的に、肉のソリャンカは燻製の肉とソーセージを使う。魚のソリャンカはサーモン等の魚を塩漬けで燻製させたものを使う。どのソリャンカも玉ねぎ、キュウリのピクルス、オリーブ又はケイパー、そして出来上がりにレモンのスライスを加える。また、この手の他のスープと同様、コショウ、パセリ、ディル等の沢山のハーブやスパイスを入れている。
ソリャンカはロシアでもよく作られる人気のスープだ。大宴会やお祝いの翌朝などは、ソリャンカを食べる絶好のタイミングだ。スパイシーで酸味のある味と濃厚なブイヨンが、二日酔いと戦う身体を助けてくれる。ソリャンカはとても栄養豊富なので、学校の食堂でも一般的に食される。あなたを元気づけ、エナジーを沢山チャージしてくれる。ソリャンカには”伝統的な”レシピは存在しない。夫々の家庭で、独自に材料を追加してきた。
1.ピクルスの皮をむき、小さい賽の目状に切る。むいた皮は残しておく。
2.小さな鍋に、ピクルスの皮と塩水を入れ、10分間茹でる。
3.玉ねぎを細かく刻む。ザワークラウトは水分を絞り、玉ねぎと同じ大きさに小さく刻む。
4.別の中くらいの大きさの鍋に油をしき、玉ねぎとピクルスとザワークラウトを炒める。柔らかくなるまで炒め、トマトペーストを加え2分間煮詰める。ブイヨンを入れ、コショウ、ローリエを入れ、沸騰させる。
5.ソーセージを小さく切り、調理済みの肉と一緒にスープに加え、再度沸騰させる。
6.ケイパー、オリーブを加え、ピクルスの皮を除いた②の温かい塩水を加える。もし、この時点で塩味が足りないと感じたら、塩を加える。
7.もう一度沸騰させた後、火を消し、15-20分程置く。
8.刻んだパセリや、スライスしたレモンを添えて頂く。
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