ロシアのビーチに初めて来たと言うあなた。バーベキューを楽しむ大人数のグループ(これだけで十分熱い)、あるいはヒールを履いた女性たち(これは当たり前!)など、ちょっと変だと思うことがあるかもしれない。自分自身をエイリアンのように感じないためにはどのように振る舞えばいいのか。何をするのか決めて、ロシアの友達とのバケーションを楽しもう。
アウトドアの娯楽はビーチに着くやいなや食事を始めたくなるほどエネルギーが要る。たいていビーチにもカフェやレストランもたくさんあるが、多くの人は自分で用意したものを食べたがる。パイや飲み物は家から持ってきたりすると言う人もいるが、仲のよいグループが集まれば大概はバーベキューパーティを始めるだろう。ロシア・ビヨンドをお読みの皆さんならおそらくすでにご存知のように、ロシア人にとってシャシリクを作ると言うのは、国民的なリラクゼーションの形なのである。ロシア人の友人がビーチに行く前に、肉やパン、野菜、果物、おやつ、ソーダなどを買おうと店によっても驚いてはいけない。このうちのいくつかはシャシリクの前の前菜として食されるのである。
ヤシの木の陰で少しのんびり読書でもしようと思ったなら、耳栓をした方がいい。何故ならビーチの商売人たちがすごくうるさいからだ。砂浜を行ったり来たりしながら、彼らは叫ぶ。「熱いとうもろこし」だの「冷たい飲み物」だの、「チュルチヘラ(チュルチヘラは甘いブドウの汁でコーティングされた一般的なコーカサスのお菓子)」だの、「手作りのパイ」だのと。キオスクはない。彼らはただ砂浜に寝転がって休暇を楽しむ人々の間を練り歩き、商品の入った大きなバッグに手を突っ込んで誰かが買った商品を取り出すのだ。
ビーチで化粧をしてハイヒールを履いている女性を見ても驚いてはいけない。海辺にいたことを証明する写真を撮るのはロシア人の伝統である。海藻を髪に飾って撮るなんてことはしない。伝統的な写真は「手の平に太陽を乗せて」、あるいは「石の上でのポートレート」、そして「水平線を見つめる姿」である。
ビーチで一番人気の遊びは何か?ポーカーではない。それはピオネールボールである。これはバレーボールをベースにしたソ連の子どもたちの遊びで、ネットとボールと楽しい人々(普通は4〜10人)があれば屋外で楽しめる。バレーボールとの違いは、ボールを打ち返すのではなく、受け止めるところだ。ネットを使わずに遊ぶこともできる。
ロシア式の日焼けをするには2つの戦略がある。太陽の下でバレーボールをする人と、もっと科学的なアプローチでこれに臨み、太陽の動きを研究し、最大限に焼ける方法を導きだす人だ。ここで重要なのは寝てしまったりして、起きたらロブスターのようになっているというのを避けることだ。もし日焼けをしたら、その体にサワークリームを塗ること。これは本当にお勧めできる。”背中が焼けているのは独り身の者だけだ。何故なら背中にクリームを塗ってくれる人がいないから”という冗談がある。紫外線の危険については皆が知っているにもかかわらず、ロシア人は普通、休暇が始まった直後には日焼け止めを使わない。なぜかはわからない。
食べるのにも日焼けにも飽きたというあなた。ロシアのリゾート地であればどこでもバナナボートやジェットスキー、空気で膨らませる遊具などが用意されている。もしそれも全部やってしまったなら、ビーチを歩いているマッサージ師に頼んでマッサージをしてみるといい。
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