ロシア電子ビザ(Eビザ):よくある質問 & ガイドブック

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Eビザの申請方法とは?Eビザが必要ない場合とは?国外強制送還を避けるには?

 81日、ロシアは55ヶ国の市民を対象に新しい電子ビザ(Eビザ)の発給を開始した。ビザ申請の詳細なガイドとよくある質問を以下にご紹介!

よくある質問

通常のビザとEビザは何が違うのですか?

 Eビザはロシア外務省の公式ウェブサイトを通じて交付されます。手続きは簡単で、申請フォームに記入し、申請が承認されたら、Eビザを印刷するかモバイル端末に保存するだけです。

 Eビザでロシアに滞在できる期間は最大16日間で、ビザの発給にかかる期間は僅か4日です。また、招聘状や宿泊施設の予約確認書、その他渡航目的等を証明する書類は一切必要ありません。ただし、Eビザの申請ができるのは特定の国・地域籍者のみとなっています。 

 通常のビザ(非電子ビザ)を申請する場合は、より多くの書類をロシア大使館・総領事館の領事部に直接提出する必要があります。通常のビザでの滞在期間は、180日(半年)ごとに最大90日間です。有効期間はビザの種類によって異なります。また、全ての国・地域籍者が申請できます。ただし、Eビザより交付を受けるまで時間がかかり、渡航目的等を証明する書類(宿泊施設の予約確認書や招聘状)が必要となります。

通常のビザを取得しました。Eビザも取得する必要がありますか?

 いいえ、必要ありません。通常のビザでロシアに入国できます。

私の国はEビザ発給の対象国・地域リストに入っていませんが、これはロシアに入国できないということですか?

 入国できます。ただし、通常のビザを申請する必要があります。

X」国境検問所(出入国審査場)はEビザ保持者対象の検問所リストに入っていません。これはこの国境検問所からロシアに入国することはできないということですか?

 入国できますが、通常のビザ(非電子ビザ)でのみ入国可能です。Eビザでは特定の検問所を通じてのみロシアへ入国することができます。 

Eビザで16日間以上の滞在はできますか?

 できません。ただし、緊急の措置や災害など、已むを得ずロシアを出国することができない状況にある場合を除きます。このような場合は、ロシア内務省が通常のビザを発給し滞在期間を延長します。

 渡航の際は、滞在期間を慎重に計画する必要があります。「16日間」は「24時間×16384時間」と同等ではありません。たとえば、820日にロシアに入国したとすれば、(入国した時間に関係なく)94日午後1159分までに必ず出国しなければなりません。もし、ビザの有効期間内に出国できなかった場合は、罰金や入国禁止などの処置、最悪の場合は強制送還の可能性があります。そのような「忘れ難い経験」を避けるためにも、申請フォーム内に特別に設けてあるビザ有効期間計算表を利用してください。入国日に応じて出国しなければならない日を示してくれます。

申請費用を「X」銀行のクレジットカードで支払うことができますか?

 公式ウェブサイトには各種国際決済システムで申請費用(40米ドル)の支払いが可能だと記載されていますが、現時点では、VisaMastercardでの支払いのみ受け付けられています。

 中国企業のLianLian(臉臉)による決済システムも利用可能になる見込みです。

中国国籍者はEビザの申請が可能とあります。これはマカオまたは香港居民もEビザの申請が可能だということですか?

 マカオまたは香港居民は、ビザなしで14日間または30日間のロシア滞在が可能なので、Eビザを申請する必要がありません。Eビザの取得を検討する前に、こちらの記事を参照することをお勧めします。ビザなしでロシア滞在が可能な国・地域をリストアップしています。 

 たとえば、セルビア国籍者はEビザの申請が可能ですが、生体認証旅券(2008年以降に発行されたすべての旅券)を有している場合は、最大30日間までビザなしでロシア滞在ができます。

ビザの申請が承認されたことはどうやって知ることができますか? また、承認されたらどうすればいいですか?

 ビザ申請処理に関する全ての通知はEメールで申請者に送信されます。申請状況確認画面に「処理が完了しました」という表示がなされたら、申請が承認されたかどうか確認することができます。承認された場合は、ビザが添付されたその通知を印刷するか、またはモバイル端末に保存してください。飛行機の搭乗手続き、電車・バスなどの乗車手続きの際、また、国境検問所での出入国審査の際に必要となります。

申請が却下されるのはどんな場合ですか?

 ロシア外務省は、どんな場合にビザの申請が却下される可能性があるのか明らかにしていません。しかし、考え得る最たる理由は、前回のロシア滞在時に国外強制送還を命じられた、滞在に関する規則の違反があった、または未払いの罰金がある、などです。

 申請内容に誤りがあった場合でも、却下されることはありません。申請内容の誤りを修正した後、再度提出することができます。誤った情報が記載されたビザは、国境検問所で失効する可能性があることに留意してください。

ガイド

 不正に個人情報を収集し、金銭を騙し取る詐欺サイトにアクセスしないよう、ウェブサイトのURLに間違いがないか十分に注意してください。以下のウェブページをブックマークすることをお勧めします。Eビザ申請のためのロシア外務省公式ウェブサイトはひとつだけです。

 また、利用規約の注意点に関してはこちらの記事で紹介しています。

申請フォーム記入の流れ:

1. 注意事項をよく読み、全ての条件に同意した上で、「新しい申請書を作成」をクリック。

2. アカウントを作成し、Eメールとパスワードを登録。申請処理状況に関する通知を受け取ることができるよう、普段使用しているEメールを登録してください。

3. 最初のページに記載されている申請IDApplication ID)をメモ・保存してください。

4. 規定の写真をアップロード。写真の規格は申請フォーム上に記載されていますが、一般的には、パスポート申請用写真の規格です。

5. 個人情報を入力。

6. 渡航目的、入国予定日、訪問予定地など旅程を入力。

7. 配偶者の有無、家族情報などを入力。

 

8. 連絡先を入力。

9. 追加の質問に答える。

 全ての質問に答えたら、今までに記入した情報の概要が表示されます。記入内容を確認し、最終ページの「全てに同意する」をクリックし、支払い手続きに進んでください。その後は、個人アカウントで申請処理状況をチェックしてください。

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